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朝日新聞、函館市大間原発提訴についての記事

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朝日新聞、函館市の大間原発差し止め訴訟、議会可決についての記事
全会一致で提訴を可決したが、2人の議員が退席した。
一人は北海道電力出身議員ともう一人は市民クラブ

朝日新聞は全会一致で決議できたことに対して、市側が大間原発に焦点をしぼったこと
30キロ圏内でありながら同意を説明もなく原発を立てることへの異議申し立てであること、
などをふまえ議員の賛成を得やすくした点等を主張

函館市の訴訟資金の寄付の要望
市議会下記はの声等を掲載している

大間差し止め 提訴可決 函館市議会
2014年3月27日09時30分

提訴議案の採決前、2人が議場から退席(写真奥)した=函館市
■2人退席 全会一致

 函館市議会(定数30)は26日、開会中の2月定例市議会で、国とJパワー(電源開発)を相手取って大間原発(青森県大間町)の建設差し止めを求める訴訟を起こす議案を可決した。

   ◇

 工藤寿樹市長が来月3日、東京地裁を訪れて提訴する。自治体が原告になって原発差し止めを求める全国初の訴訟になる。

 可決は全会一致で、採決前にいずれも市民クラブの小野沢猛史議員と北電出身の井田範行議員の2人が退席した。工藤市長は本会議の最後に「多くの議員がこの街を思い、市民を思う強い気持ちで(提訴に賛成を)決断された勇気と行動に心から敬意を表します」と礼を述べた。市議会終了後には「ぜひ大間原発の建設凍結を勝ち取りたいという決意だ」と記者団に語った。

 函館市は、東京電力福島第一原発の事故で、原発は事故を起こさないという「安全神話」は過去のものになったと主張。大間原発の具体的な危険性として、(1)近海などに巨大な活断層がある可能性が高いのに、耐震設計上考慮されていない(2)テロ対策が不十分(3)過酷事故対策の効果は限定的、などを挙げている。

 大間原発が立地する青森県大間町の金沢満春町長は「他の自治体、議会の決定にコメントはしない」としたうえで、「大間町は今まで通り『推進』という立場で地域一丸で頑張っていきたい」と語った。

   ◇

■焦点絞り込み 賛成得やすく

 採決の結果は、2人の退席者を除いて全会一致だった。賛成者の中には、原発再稼働を急ぐ安倍政権を支える立場にある自民党の党員もいる。「議員の皆さまにおかれても、大きな悩みがあったものと拝察します」。工藤寿樹市長は提訴の議案が可決された後、議場であいさつした。

 2011年7月の意見書、12年9月の決議。大間原発の建設凍結を求め、市議会はこれまでも全会一致で動いてきた。ただこれらはいずれも、民主党政権下の話。ある保守系市議は「民主党政権下だと反対と言いやすかった」と心中を明かす。

 差し止め訴訟という、より高いハードルにも市議会がほぼ一枚岩での対応を維持できたのは、市側が焦点を原発自体の是非ではなく大間原発の問題に絞ったことも大きかった。

 工藤市長は脱原発を訴える小泉純一郎元首相を「全面的に支持する」と発言する一方で、「多くの人の理解を結集すべき」として、脱原発や反原発まで議論を広げなかった。大間原発という個別の問題への対応に焦点を絞り、30キロ圏内の周辺自治体に同意権がないことの問題を強調した。保守系市議の間には「『大間原発への反対であって、政府の原発稼働方針に反対するものでない』と言いやすい一面もある」との声もある。

 来春に市議選が迫っていることも支持者や有権者を意識した各議員の「大間差し止め賛成」を後押ししているようだ。ある議員はこう話す。「いま、大間原発賛成なんて言える人はいない。そんなこと言ったら、そっぽ向かれて選挙で落ちるでしょう」

(磯崎こず恵)

   ◇

■寄付金受け付け 函館市

 函館市は27日から大間原発差し止め訴訟に対する寄付金の受け付けを始める。寄付は口座振り込みのほか、現金持参や現金書留でも受け付ける。

 問い合わせは市総務部総務課、大間原発訴訟寄付担当(0138・21・3646)へ。

   ◇

【函館市議会、各会派の声】

●市政クラブ「国とは反対の行動になるが、自治体の安全や安心を考えて賛成した」(浜野幸子会長)

●民主・市民ネット「道南全体が危険な大間原発を止めて欲しいという思い。政府に訴えてきたが聞き入れられず、訴訟に訴えるしかないと判断した」(福島恭二会長)

●公明党「裁判を起こすことで、地域一丸となって街を守る取り組みをする意味は大きいし、司法の場で函館市の主張をすることは有意義だ」(茂木修団長)

●日本共産党「勇気ある行動だと評価している。国を相手に自治体が訴訟を起こすのは非常に重いものだと思う」(市戸ゆたか団長)

●市民クラブ(所属する4人のうち2人が退席)「今回の採決は個人が責任を持って行動した。私は大間原発建設には反対だが、国とは協力して事業を進めていかなくてはならず、訴訟に踏み込めば関係がぎくしゃくする恐れがある。凍結の要望を続けたほうが良いと思う」(小野沢猛史会長)
by oomawotomeru | 2014-03-29 18:08 | 大間原発情報


大間原発を止めるための情報交換


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