労働者の被曝限度を引き上げ・・村田医師の反論
被曝限度の上限を引き上げ・・・
福島原発事故後、緊急時250ミリに引き上げ、
9ケ月後に100ミリに下げた。
今回再度、250ミリに引き上げるという。
政府のこれまでの提案でよくあるように何か起こる前の予防措置としての限度引き上げではないのか。
下にある、阪南中央病院の村田医師の言葉をよく読むことで今の現実をみて、
それから自分と家族を守るためにできることが見えてくる。
このような誠実な医師がいることが心から嬉しい。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
被曝上限引き上げ 原発緊急時250ミリシーベルト 厚労省検討会
2015年4月18日05時00分朝日新聞
http://digital.asahi.com/articles/DA3S11710925.html
原発事故の対応にあたる作業員の被曝(ひばく)線量について、厚生労働省の検討会は17日、放射性物質が大量に放出されている緊急時の上限を、現行の100ミリシーベルトから250ミリシーベルトに引き上げることなどを盛り込んだ報告書をまとめた。今後、二つの審議会を経て、厚労省が決める。
東京電力福島第一原発事故では、特例として250ミリに引き上げ、9カ月後に100ミリに戻した。昨年12月、原子力規制委員会が緊急時は250ミリに引き上げるべきだとの考えを示し、厚労省が協議していた。
国際原子力機関(IAEA)は緊急作業時の線量限度として、500ミリ未満を推奨している。
また、通常時については、厚労省の現行規則が定める上限は5年間の積算で100ミリ。緊急時と通常時を足しても、5年間で100ミリを超えないよう厚労省が求めている。
報告書では、事故時を含む5年間は通常時の上限の100ミリを超しても、通常時ならば一定の条件で年5ミリまで追加を認めるとした。5年たった後は、積算線量に応じて生涯で1シーベルト(1千ミリシーベルト)を超えないよう、5年ごとに上限を見直す。
厚労省によると、今回の事故で、緊急時に100ミリ超の被曝をした作業員が174人いる。事故から5年間はこれ以上被曝させられず、低線量の作業もできないなどとして、見直しを求める声が出ていた。
ただ、原発作業員の被曝管理に詳しい阪南中央病院の村田三郎副院長は「100ミリ以下の積算線量で労災認定されている人もいる。白血病の労災認定基準の1年あたり5ミリ以上とも矛盾し、労働者の健康に配慮しているとは思えない」と批判する。
(福宮智代)
村田三郎医師 三郷市講演会7/31(途中から内容書き出し)
http://kiikochan.blog136.fc2.com/blog-entry-1542.html
知っておきたい事
「震災がれきは焼却して安全か」青木泰さん講演会その2完 神奈川 2/11(動画&内容書き出し)
上記講演会の中で、
青木泰:
この話は阪南中央病院の副委員長の、村田三郎さんからお聞きした話なんですけれども、
今、武田さんなんかがずっと言われてきたように、年間1ミリシーベルトが被ばく限度量である。
これは、国の法律でも決まっているし、国際的にも確認されている量です。
ただしそれは、それだけではなくて、
実際に原爆投下によって、原爆症を発症した人たちが、
今までは爆心地から2キロ以内でないと、原爆症認定が行われなかった。
だけど、実際にですね、症状からいったら、脱毛とか、身体に紫斑が出るとか、
2キロ以内の被ばく者と変わらないような原爆症の発症をした人たちが、
認定の変更をする訴訟を起こして、17回から18回の訴訟で勝ってきた
それが2008年にようやく、国もこの事を認めた。
国が爆心地から3.5キロまでを原爆による被ばくという事で認めた。
その、3;5キロというのは1ミリシーベルトのところなんです。
だから、1ミリシーベルトというのは単に国の法律で決めましたっていうんじゃなくて、
長崎原爆の被ばくという、我々にとっては本当に重い現実の中から示されてきている数字なんです。
村田さんは、この話を私にしてくれた時に、
現状は年間20ミリシーベルトになるようなホットスポットというのは
福島県を中心にして、多数あるんです。
どんな影響が出るのかという事が本当に心配だと、言っていました。
と青木さんが話していらっしゃいました。
その村田三郎さんの講演動画がありましたので、その中から後半部分を紹介します。
ーーーーーー
日時:2011年7月31日(日曜日)13時30分-16時
会場:三郷市文化会館 2F 大会議室・視聴覚室
講師:村田三郎医師 (阪南中央病院 副院長・内科医)
―《講演者紹介》――――――――――――――――――--
村田三郎医師
・阪南中央病院 副院長
・広島・長崎の原爆被爆者の健康診断や診療、実態調査をおこなってきた。
・原発の労働者被ばく問題に長年関わり,
被ばく労働に関する労災認定に尽力してこられた。
・低線量の被ばくによる放射線障害、内部被ばくの危険性に警鐘を鳴らし続けている。
01:24
このみなさんがお住まいのところでも、山内さんの汚染の調査にありましたように、
最高0.32とかのマイクロシーベルト/hの汚染がありましたし、
小学校の正門で見つかったものでは、セシウム134と137で、これだけの被ばくがあって、
空間線量が1.86マイクロシーベルト/hであったというふうに言われています。
週刊現代の記事であれば、浄水場の正門では0.41マイクロシーベルト/h
地表では0.55マイクロシーベルト/hということになりますので、
先程の計算式に戻りますと、
0.11マイクロシーベルト/hで1ミリシーベルト/年になりますので
そこの場所にいると5ミリシーベルト/年の被ばくをしてしまうと、
年間を通して言えばそういうふうになると。
つまり、一般の人達の許容限度の5倍になるという事が、言えると思います。
暫定規制値
もともとある汚染の地図をもとにして、ある先生が評価したところでは、
山に降った雨が、川に流れ、川の汚染も進んでいると。
ですから、淡水でも、海産物だけではなくて、淡水魚も一定のリスクがあるというふうに言っておられます。
原発で、低濃度の汚染水を放出して高濃度の汚染水をためるということを
無断で東電がやったわけですけれども、
そういう事によって非常に広範囲の海洋汚染がすすんだ。
三重大学の勝川さんという方ですが、
いろんなデータを集めていくと、セシウムが福島県沖、茨城県沖、千葉沖という事で測定すると、
暫定基準値は500ベクレル/Kgですけれども、
それを超える魚とかがいますと、
茨城県沖で取れた者にも結構な物がありますということで、
ある程度産地別を見ながら食べていった方がいいのではないでしょうかということです。
水道水の汚染の問題は、東京都でも非常に問題になりました。
東京の浄水場の水が汚染されていたという事が問題になりまして、
暫定基準値というものが問題になったんですが、
この暫定基準値案をご存じだと思いますが、
3月17日に突如暫定基準値が変わりました。
この時にはまだ、マスコミにもどこにもオープンになっていなくて、
後でわかったんですけれども、3月17日に突如変わりました。
で、水道水の汚染というのも、まだ、実際に調べられてなかったんです。
政府は、水道水への汚染がすぐに広がっていくだろうという事を見越して、
3月17日に暫定値を変えたということです。
ですから、私もこの事を知らなくて、殆どの方がそうだと思うんですが、
実は、その30分の1,50分の1だったということです。
それをわかっていて、こういうことを、
これを全部食べても年間20ミリシーベルト位にしかならないだろう
という根拠でこの数字が決められたんじゃないかと思います。
で、年間20ミリシーベルトという数字は安全ではない数字だという事をこれからお話しをしていく訳ですが、
私たち放射線の作業従事者、
私は今日フィルムバッチを持ってきていないんですけれども、
バッチを毎月付けて仕事をします。
で、私は30何年間放射線科の仕事もしていて、20ミリシーベルト以下になるように、
きちっとした防護の体制で仕事をしなさいという事が放射線作業者に対する法律です。
ですから、20ミリシーベルトのところで遊んでもいいとか、
放射線物資血が外に出ないようにきちんとした管理をする。
持ち出す時にはノートに書いてですね、
実験する時には誰それがどれだけのものを使ったかという事をちゃんとノートに書いて、
それが減ってないかどうかもチェックします。
そういうふうな被ばく管理を必ずして、そして、この下にあるような、
この検診は私に言わせると、ちょっと不十分な検診なんですけれども、
少なくてもこの検診、
この緊急事態を予想して20ミリシーベルト以下にする事しかいろんな対策がとれないから、
このような数字が設定された
それから、アイソトープ協会の放射線関係の中では著名な権威者なんですけれども、
こういうふうな事を言っています。
「年間20ミリシーベルトの放射線労を浴びても、吐き気ややけどなどの身体的な影響は出ない」と。
「発がんのリスクはあるとされるけれども、被ばくしないで済むとのメリットがあれば、
こういうふうな数字でもやむを得ないでしょう」と。
そういう数字ですね。
で、もともと1ミリシーベルトであったところをICRPという、
国際放射線防護委員会というところに勧告をしてもらったみたいな形になって、
この勧告があるのでここまでにしますと、勧告は実は100ミリシーベルトまではあげてもいいと
言っていたんだけど、日本の政府としては20ミリにとどめますと、いうふうな、そういう論理です。
東京とか福島のお母さんたちのいろんな運動によって、
とりあえず1ミリシーベルト以下を目指すというふうに変更はしましたけれども、
決してそれが実現されている訳ではない
学校の校庭の土をはがしたり色々としていますけれども、
それは確かに一時的には減っているかもしれませんけれども、
今言いましたように放射性物質が今まだどんどん広がっている訳ですから、
拡散がされている訳ですから、ずっと減っている訳ではないし、
その処理した土をどこに持っていくかについても非常に問題になっている
今、測定の回数なども見直しをするという事で、
データをなるべく隠すというふうになっているんじゃないかというふうに思います。
尿検査
9:30
こういう事態の中で福島の子どもさん達が、内部被曝が深刻になっているという事で、
非常に特定の方ですけれども、
10人の子どもさん達の尿を調べられたんですね。
尿を調べますと、尿からセシウムが検出されたという事で、
セシウム134,137が1リットルに換算してですけれども、
134は最少0.4ベクレル/ℓ、最高1.06ベクレル/ℓ
137の場合は最低0.43ベクレル/ℓ、最高1.30ベクレル/ℓ
というベクレルが検出されたという事になっています。
この数字が、果たして、多いのか少ないかというのを見ていただかなければいけないので、お話ししますが、
1959年から64年ごろ大気圏の核実験が、ソ連、アメリカ、中国、フランス、イギリス、沢山の国でやられていました。
その頃に日本人の中学生の尿のセシウム濃度を測っていたんです。
そうしますと、1960年以前にやられていた頃も1ベクレル/ℓの尿が検出されています。
しかし、ちょっと実験が少なくなった頃には0.5ベクレル/ℓぐらい
そしてさらに1964年位に、また、激しく実験がされるようになった時には5ベクレル/ℓまで上がったわけです。
で、この数字と先程の数字を見ていただきますと、
0.5ベクレル/ℓというのは、核実験が下火になった頃の数字なんですね。
ですから、1.3ベクレル/ℓというような数字は明らかに、この福島の事故によって汚染され、
セシウムを身体の中に吸収しているとそれが尿になって排出されているという事が分かると思います。
福島原発事故後、緊急時250ミリに引き上げ、
9ケ月後に100ミリに下げた。
今回再度、250ミリに引き上げるという。
政府のこれまでの提案でよくあるように何か起こる前の予防措置としての限度引き上げではないのか。
下にある、阪南中央病院の村田医師の言葉をよく読むことで今の現実をみて、
それから自分と家族を守るためにできることが見えてくる。
このような誠実な医師がいることが心から嬉しい。
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被曝上限引き上げ 原発緊急時250ミリシーベルト 厚労省検討会
2015年4月18日05時00分朝日新聞
http://digital.asahi.com/articles/DA3S11710925.html
原発事故の対応にあたる作業員の被曝(ひばく)線量について、厚生労働省の検討会は17日、放射性物質が大量に放出されている緊急時の上限を、現行の100ミリシーベルトから250ミリシーベルトに引き上げることなどを盛り込んだ報告書をまとめた。今後、二つの審議会を経て、厚労省が決める。
東京電力福島第一原発事故では、特例として250ミリに引き上げ、9カ月後に100ミリに戻した。昨年12月、原子力規制委員会が緊急時は250ミリに引き上げるべきだとの考えを示し、厚労省が協議していた。
国際原子力機関(IAEA)は緊急作業時の線量限度として、500ミリ未満を推奨している。
また、通常時については、厚労省の現行規則が定める上限は5年間の積算で100ミリ。緊急時と通常時を足しても、5年間で100ミリを超えないよう厚労省が求めている。
報告書では、事故時を含む5年間は通常時の上限の100ミリを超しても、通常時ならば一定の条件で年5ミリまで追加を認めるとした。5年たった後は、積算線量に応じて生涯で1シーベルト(1千ミリシーベルト)を超えないよう、5年ごとに上限を見直す。
厚労省によると、今回の事故で、緊急時に100ミリ超の被曝をした作業員が174人いる。事故から5年間はこれ以上被曝させられず、低線量の作業もできないなどとして、見直しを求める声が出ていた。
ただ、原発作業員の被曝管理に詳しい阪南中央病院の村田三郎副院長は「100ミリ以下の積算線量で労災認定されている人もいる。白血病の労災認定基準の1年あたり5ミリ以上とも矛盾し、労働者の健康に配慮しているとは思えない」と批判する。
(福宮智代)
村田三郎医師 三郷市講演会7/31(途中から内容書き出し)
http://kiikochan.blog136.fc2.com/blog-entry-1542.html
知っておきたい事
「震災がれきは焼却して安全か」青木泰さん講演会その2完 神奈川 2/11(動画&内容書き出し)
上記講演会の中で、
青木泰:
この話は阪南中央病院の副委員長の、村田三郎さんからお聞きした話なんですけれども、
今、武田さんなんかがずっと言われてきたように、年間1ミリシーベルトが被ばく限度量である。
これは、国の法律でも決まっているし、国際的にも確認されている量です。
ただしそれは、それだけではなくて、
実際に原爆投下によって、原爆症を発症した人たちが、
今までは爆心地から2キロ以内でないと、原爆症認定が行われなかった。
だけど、実際にですね、症状からいったら、脱毛とか、身体に紫斑が出るとか、
2キロ以内の被ばく者と変わらないような原爆症の発症をした人たちが、
認定の変更をする訴訟を起こして、17回から18回の訴訟で勝ってきた
それが2008年にようやく、国もこの事を認めた。
国が爆心地から3.5キロまでを原爆による被ばくという事で認めた。
その、3;5キロというのは1ミリシーベルトのところなんです。
だから、1ミリシーベルトというのは単に国の法律で決めましたっていうんじゃなくて、
長崎原爆の被ばくという、我々にとっては本当に重い現実の中から示されてきている数字なんです。
村田さんは、この話を私にしてくれた時に、
現状は年間20ミリシーベルトになるようなホットスポットというのは
福島県を中心にして、多数あるんです。
どんな影響が出るのかという事が本当に心配だと、言っていました。
と青木さんが話していらっしゃいました。
その村田三郎さんの講演動画がありましたので、その中から後半部分を紹介します。
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日時:2011年7月31日(日曜日)13時30分-16時
会場:三郷市文化会館 2F 大会議室・視聴覚室
講師:村田三郎医師 (阪南中央病院 副院長・内科医)
―《講演者紹介》――――――――――――――――――--
村田三郎医師
・阪南中央病院 副院長
・広島・長崎の原爆被爆者の健康診断や診療、実態調査をおこなってきた。
・原発の労働者被ばく問題に長年関わり,
被ばく労働に関する労災認定に尽力してこられた。
・低線量の被ばくによる放射線障害、内部被ばくの危険性に警鐘を鳴らし続けている。
01:24
このみなさんがお住まいのところでも、山内さんの汚染の調査にありましたように、
最高0.32とかのマイクロシーベルト/hの汚染がありましたし、
小学校の正門で見つかったものでは、セシウム134と137で、これだけの被ばくがあって、
空間線量が1.86マイクロシーベルト/hであったというふうに言われています。
週刊現代の記事であれば、浄水場の正門では0.41マイクロシーベルト/h
地表では0.55マイクロシーベルト/hということになりますので、
先程の計算式に戻りますと、
0.11マイクロシーベルト/hで1ミリシーベルト/年になりますので
そこの場所にいると5ミリシーベルト/年の被ばくをしてしまうと、
年間を通して言えばそういうふうになると。
つまり、一般の人達の許容限度の5倍になるという事が、言えると思います。
暫定規制値
もともとある汚染の地図をもとにして、ある先生が評価したところでは、
山に降った雨が、川に流れ、川の汚染も進んでいると。
ですから、淡水でも、海産物だけではなくて、淡水魚も一定のリスクがあるというふうに言っておられます。
原発で、低濃度の汚染水を放出して高濃度の汚染水をためるということを
無断で東電がやったわけですけれども、
そういう事によって非常に広範囲の海洋汚染がすすんだ。
三重大学の勝川さんという方ですが、
いろんなデータを集めていくと、セシウムが福島県沖、茨城県沖、千葉沖という事で測定すると、
暫定基準値は500ベクレル/Kgですけれども、
それを超える魚とかがいますと、
茨城県沖で取れた者にも結構な物がありますということで、
ある程度産地別を見ながら食べていった方がいいのではないでしょうかということです。
水道水の汚染の問題は、東京都でも非常に問題になりました。
東京の浄水場の水が汚染されていたという事が問題になりまして、
暫定基準値というものが問題になったんですが、
この暫定基準値案をご存じだと思いますが、
3月17日に突如暫定基準値が変わりました。
この時にはまだ、マスコミにもどこにもオープンになっていなくて、
後でわかったんですけれども、3月17日に突如変わりました。
で、水道水の汚染というのも、まだ、実際に調べられてなかったんです。
政府は、水道水への汚染がすぐに広がっていくだろうという事を見越して、
3月17日に暫定値を変えたということです。
ですから、私もこの事を知らなくて、殆どの方がそうだと思うんですが、
実は、その30分の1,50分の1だったということです。
それをわかっていて、こういうことを、
これを全部食べても年間20ミリシーベルト位にしかならないだろう
という根拠でこの数字が決められたんじゃないかと思います。
で、年間20ミリシーベルトという数字は安全ではない数字だという事をこれからお話しをしていく訳ですが、
私たち放射線の作業従事者、
私は今日フィルムバッチを持ってきていないんですけれども、
バッチを毎月付けて仕事をします。
で、私は30何年間放射線科の仕事もしていて、20ミリシーベルト以下になるように、
きちっとした防護の体制で仕事をしなさいという事が放射線作業者に対する法律です。
ですから、20ミリシーベルトのところで遊んでもいいとか、
放射線物資血が外に出ないようにきちんとした管理をする。
持ち出す時にはノートに書いてですね、
実験する時には誰それがどれだけのものを使ったかという事をちゃんとノートに書いて、
それが減ってないかどうかもチェックします。
そういうふうな被ばく管理を必ずして、そして、この下にあるような、
この検診は私に言わせると、ちょっと不十分な検診なんですけれども、
少なくてもこの検診、
この緊急事態を予想して20ミリシーベルト以下にする事しかいろんな対策がとれないから、
このような数字が設定された
それから、アイソトープ協会の放射線関係の中では著名な権威者なんですけれども、
こういうふうな事を言っています。
「年間20ミリシーベルトの放射線労を浴びても、吐き気ややけどなどの身体的な影響は出ない」と。
「発がんのリスクはあるとされるけれども、被ばくしないで済むとのメリットがあれば、
こういうふうな数字でもやむを得ないでしょう」と。
そういう数字ですね。
で、もともと1ミリシーベルトであったところをICRPという、
国際放射線防護委員会というところに勧告をしてもらったみたいな形になって、
この勧告があるのでここまでにしますと、勧告は実は100ミリシーベルトまではあげてもいいと
言っていたんだけど、日本の政府としては20ミリにとどめますと、いうふうな、そういう論理です。
東京とか福島のお母さんたちのいろんな運動によって、
とりあえず1ミリシーベルト以下を目指すというふうに変更はしましたけれども、
決してそれが実現されている訳ではない
学校の校庭の土をはがしたり色々としていますけれども、
それは確かに一時的には減っているかもしれませんけれども、
今言いましたように放射性物質が今まだどんどん広がっている訳ですから、
拡散がされている訳ですから、ずっと減っている訳ではないし、
その処理した土をどこに持っていくかについても非常に問題になっている
今、測定の回数なども見直しをするという事で、
データをなるべく隠すというふうになっているんじゃないかというふうに思います。
尿検査
9:30
こういう事態の中で福島の子どもさん達が、内部被曝が深刻になっているという事で、
非常に特定の方ですけれども、
10人の子どもさん達の尿を調べられたんですね。
尿を調べますと、尿からセシウムが検出されたという事で、
セシウム134,137が1リットルに換算してですけれども、
134は最少0.4ベクレル/ℓ、最高1.06ベクレル/ℓ
137の場合は最低0.43ベクレル/ℓ、最高1.30ベクレル/ℓ
というベクレルが検出されたという事になっています。
この数字が、果たして、多いのか少ないかというのを見ていただかなければいけないので、お話ししますが、
1959年から64年ごろ大気圏の核実験が、ソ連、アメリカ、中国、フランス、イギリス、沢山の国でやられていました。
その頃に日本人の中学生の尿のセシウム濃度を測っていたんです。
そうしますと、1960年以前にやられていた頃も1ベクレル/ℓの尿が検出されています。
しかし、ちょっと実験が少なくなった頃には0.5ベクレル/ℓぐらい
そしてさらに1964年位に、また、激しく実験がされるようになった時には5ベクレル/ℓまで上がったわけです。
で、この数字と先程の数字を見ていただきますと、
0.5ベクレル/ℓというのは、核実験が下火になった頃の数字なんですね。
ですから、1.3ベクレル/ℓというような数字は明らかに、この福島の事故によって汚染され、
セシウムを身体の中に吸収しているとそれが尿になって排出されているという事が分かると思います。
by oomawotomeru
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「小出裕章さんのおはなし」
2012年4月「原発に反対しながら研究をつづける小出裕章さんのおはなし」をクレヨンハウスから出版しました。2011年3月変わってしまった世界を生きる子どもたちへ、この本を読んでよりよい未来を生きて欲しいとの願いをこめて書きました。
「原発に反対しながら研究をつづける小出裕章さんのおはなし」著者:野村保子 監修:小出裕章
http://www.amazon.co.jp/%E5%8E%9F%E7%99%BA%E3%81%AB%E5%8F%8D%E5%AF%BE%E3%81%97%E3%81%AA%E3%81%8C%E3%82%89%E7%A0%94%E7%A9%B6%E3%82%92%E3%81%A4%E3%81%A5%E3%81%91%E3%82%8B%E5%B0%8F%E5%87%BA%E8%A3%95%E7%AB%A0%E3%81%95%E3%82%93%E3%81%AE%E3%81%8A%E3%81%AF%E3%81%AA%E3%81%97-%E9%87%8E%E6%9D%91%E4%BF%9D%E5%AD%90/dp/486101218X
「原発に反対しながら研究をつづける小出裕章さんのおはなし」著者:野村保子 監修:小出裕章
http://www.amazon.co.jp/%E5%8E%9F%E7%99%BA%E3%81%AB%E5%8F%8D%E5%AF%BE%E3%81%97%E3%81%AA%E3%81%8C%E3%82%89%E7%A0%94%E7%A9%B6%E3%82%92%E3%81%A4%E3%81%A5%E3%81%91%E3%82%8B%E5%B0%8F%E5%87%BA%E8%A3%95%E7%AB%A0%E3%81%95%E3%82%93%E3%81%AE%E3%81%8A%E3%81%AF%E3%81%AA%E3%81%97-%E9%87%8E%E6%9D%91%E4%BF%9D%E5%AD%90/dp/486101218X
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