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清末愛砂氏・室蘭工業大学準教授スピーチ原稿

8月29日 札幌で開催された「戦争をさせない北海道委員会による大集会」で
清末愛砂さんのスピーチが感動的です。


全国で戦争に反対して立ち上がった人たち
人としての尊厳を傷付けられ
誇りが消えかかる今こそ
すべての暴力にノーをいい
加害者にも被害者にもならないために
戦争法案に反対します。

私たちはいま「インティファーダ」を生きています。
パレスティナの少年たちが意思をなげ、
(石の間違いと思ったけれど「意思」でいいのですね)
自らの意思で立ち上がった行動に心ふるえる思いをしましたが、
今それを実感します。
23日のレッドアクションの時の気持ちがそうでした。
人間としての尊厳と誇りをかけて、いま意思を投げたいと思います。(のむら)

ここから清末さんのスピーチです。
清末愛砂氏・室蘭工業大学準教授スピーチ原稿_a0292602_829166.jpg

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本日の札幌での戦争をさせない北海道委員会による大集会の際の私のスピーチ原稿をアップします。
・・・・・・・・・・・・・
 皆さん、こんにちは。室蘭工業大学の清末愛砂です。
戦争法案の廃案を求める抗議行動が、この間、日本各地で行われてきました。
本日の大集会もその一環です。
年代、性別等のさまざまな差を超え、多様な人々が街に出て、声をあげています。
この動きは、日本による戦争への直接的参加や武力行使を法的に可能とする、
明らかな違憲法案にノーの声を突きつけるということのみを意味しているのではありません。
これは同時に、日本社会の民主主義のあり方を問うものであり、
また民意に耳を傾けることなく、
数の論理で違憲法案を成立させようとする独裁的な政権に対し、
民衆は黙って服従することはない、
という強い意志を示すことを意味しています。
まさに、市民的不服従の最中に私たちはいるのです。
  
 最近、私は日本のこのような動きを、「日本版インティファーダ」と呼び始めました。
皆さんのなかには、
アラビア語の「インティファーダ」という言葉を耳にしたことがある方もおられると思います。1967年の第三次中東戦争の結果、
イスラエルの占領下におかれた東エルサレムを含むヨルダン川西岸地区とガザ地区において、
パレスチナ民衆は、屈辱的でみじめな占領政策とともに生きることを強いられてきました。
これ以上、耐えることができないことを悟ったとき、
これらの地域に住むパレスチナ人は、一斉に立ち上がりました。
それは、非暴力による圧倒的な力を有する抵抗運動であり、
また、権力者・支配者に対する不服従運動でした。
 その状況を受け、日本語や英語では、
「インティファーダ」を「民衆蜂起」と訳すことが多いのですが、
本来、「インティファーダ」とはアラビア語で「揺すぶる」「ふるい落とす」ことを意味します。
その文脈から、インティファーダを理解すると、
イスラエルによる強圧的な支配や弾圧の構造を揺すぶり、
占領者をふるい落とすための抵抗運動ということになります。
 
 さて、自分たちの足元で起きている出来事に話を戻しましょう。
私たちは、憲法とは何を意味するのか、
ということをまったく理解していない、
あるいはそうすることを積極的に放棄している安倍独裁政権による数々の暴挙に耐え忍ぶことを強いられてきました。
パレスチナ人が経験してした弾圧や支配のレベルと比較すると、
私たちが経験している抑圧の規模は異なるものかもしれません。
しかしながら、私たちは、パレスチナ人同様、人としてこのような屈辱にこれ以上、
耐えることができないことを悟ったとき、
安倍独裁政権に対し、主体的に立ち上がることを決意したはずです。
そうでなければ、これほど多くの民衆が、
戦争国家への道を築く戦争法案や安倍独裁政権のやり方に対し、
日本各地で声をあげることはない、と私は思います。
 私たちは、もはや耐えることはできません。
なぜなら、私たちには人間としての誇りと尊厳が残っているからです。
国家権力によりどれほど愚弄されようと、
私たちは自分たちの信念をこれ以上曲げることはできません。
だからこそ、「インティファーダ」の語源である「揺すぶる」こと、
「ふるい落とす」ことを、今、私たちは日本各地で行っているのです。
安倍独裁政権のみならず、それを支える構造を揺すぶり、
それらを切り崩し、そして、最後は「ふるい落とす」のです。
国会をめぐる情勢は極めて厳しいものがあります。
しかしながら、私たちや他国に住む民衆の生命が脅かされ、
戦争や武力行使の加害者と被害者にされるかどうか、
という人としての尊厳にかかわる問題がある以上、
私たちにはあきらめる、という選択肢はありません。
ここで私たちが少しでも譲歩し、
あきらめの気持ちを持つと、
その時点で私たち自身が自ら敗北の道を選ぶことになります。
何度でも繰り返し言います。
私たちはけっして敗北しない。
私たちはけっして敗北しない。
 独裁政権こそが敗北の道を進むのだ、と。
安倍独裁政権、民衆の声を聴け!
聴かないのであれば、民衆の手によって退陣させる。
憲法を恐れない権力者、
民衆を戦時体制に巻き込む権力者は、
国家権力の中枢にいる資格はない。
ともにあきらめずにノーの声を突きつけていきましょう。

ご清聴ありがとうございました。 
by oomawotomeru | 2015-08-30 08:29 | 憲法


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2012年4月「原発に反対しながら研究をつづける小出裕章さんのおはなし」をクレヨンハウスから出版しました。2011年3月変わってしまった世界を生きる子どもたちへ、この本を読んでよりよい未来を生きて欲しいとの願いをこめて書きました。
「原発に反対しながら研究をつづける小出裕章さんのおはなし」著者:野村保子 監修:小出裕章

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