フランスの原発で強度不足の可能性がある鋼材を使っていた問題で、東北電力と電源開発は31日、東通原発(東通村)と大間原発(大間町)でフランスの原発と同じ「鍛造」という製造方法を採用していたものの、鋼材中の炭素濃度に偏りがなく、いずれも基準を満たす製品を使っていたと発表した。
両原発の製品は「日本製鋼所」(東京)などが製造したもので、問題が指摘されているメーカーとは異なる。
調査は原子力規制委員会の指示によるもので、両原発では核燃料を入れる原子炉圧力容器の鋼材が対象。規制委が10月末までに詳細な調査結果を報告するよう求めていた。