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3月19日大間原発市民裁判判決言い渡し 函館地裁


大間原発建設差止裁判の函館地裁の判決日時が確定しました。
3月19日午後3時で、函館地裁で行われます。

大間原発建設差止裁判は2006年頃より準備し、
毎月のように弁護団会議を重ね、いよいよ裁判を起こすことになり
それからは訴状に何を盛り込むか会議が持たれました。

私は、廃炉について訴状を書けとのことで担当させていただきました。
2007年当時、福島原発事故の前でもあり一般的に廃炉は大きな問題とはなっていませんでした。
しかし、原発を科学的問題と捉えて裁判で闘うことの難しさは
伊方原発事故の意見書を読ませていただいて、難しいと感じておりました。
伊方原発裁判の証人の方たちが書かれた意見書は科学的に論理的に素晴らしく、
これが通らない法律の世界とは何だろうと思いました。

そのこともあり裁判では科学のテーブルで闘うのではなく、
普通の言葉で闘わせる裁判にしたいとおもいました。
誰でもわかる経済的な側面で訴えるのが届くとおもい会議で提案すると、
私が書けとの海渡先生の言葉で私が書く羽目になりました。

廃炉のことを調べ出して驚愕の事実が次々と出てきました。
原発の設計には廃炉のことが前提になっていません。
原発廃炉の難しさは配管の長さと溶接にあります。
その設計図の保管義務が書かれていないのです。
廃炉のために設計図面を探すところから始まります。

原子力発電所は通常運転でも放射能が出ています。
建物や施設自体は被ばくを避けられず大量の放射能汚染物質を生み出します。
日本には放射能汚染物質を放射能汚染物質を管理する法律が幾つかありますが、
その管理を緩くする法律が2005年に作られました。
2005年クリアランス制度が導入され、東海原発廃炉のための再利用と廃棄のためでした。
原発から出てきた鉄材で作られたベンチ、ガーデン用品、
今では建物の汚染された構造物を新しい建築資材として使うなど恐ろしいことがまかり通っています。
2011年後、クリアンランス制度を悪用、転用して福島原発事故の汚染廃棄物処理をしようとしています。

高レベル放射性廃棄物とは炉心の使用済み核燃料のことを言いますが、
それ以外は低レベル放射性廃棄物になります。
原発建屋も格納容器も事務棟も全てです。
低レベル放射性廃棄物の汚染の幅の広さに驚きます。

廃炉の不経済と非現実的対応は裁判では焦点にはなりませんでしたが
昨年、核ゴミの科学的特性マップという名の呆れた地図が発表され
日本中の適正地域とされた地区では物議が湧き起こっています。
誰もが自分の裏庭は汚したくないのです。
ではどうするか?
核のゴミを作らないようにすることからははじめなくてはなりません。

3月19日、大間原発判決の日に私たちが原発を本当に必要としているか?
核ゴミも一緒に引き受ける覚悟があるのか?
考えなければならないのは私たちです。

3月19日大間原発市民裁判判決言い渡し 函館地裁_a0292602_11335423.jpg
野村保子

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ここから脱原発全国弁護団より

3月19日午後3時大間原発運転差止等訴訟判決!

3月19日午後3時大間原発運転差止等訴訟判決!
2018年1月22日
大間原発運転差止等訴訟の判決言い渡し日について,本日裁判所より連絡がありました。

3月19日(月)午後3時、函館地方裁判所です。

この裁判は3・11以前から、2010年7月28日、電源開発に対しての大間原発の建設・運転の差止め,電源開発と国への慰謝料請求を求めて提起されました。昨年6月30日に結審し、年度内に判決言い渡し予定でした。訴訟提起後、3・11東京電力福島第一原発事故が起こり(当日は口頭弁論期日でした)、その後、函館市が別途、建設の凍結を求めて訴訟を起こしています。

昨年の証人尋問においては、渡辺満久さん(変動地形学)が原告側証人として、大間原発の敷地には将来活動する可能性のある複数の活断層があり、建設すべきでないと述べられました。また、佐藤暁さん(原子力コンサルタント)は、大間原発は,アメリカやヨーロッパで申請した場合には認められないと明言されました。また、大間側と函館側の大陸棚外縁の間には、大間北方沖活断層が存在すると渡辺満久さん他が指摘している地点が含まれているところ、被告側証人山崎晴雄氏は、反対尋問において、その大陸棚外縁の間に活断層などの地殻変動があることを示す可能性を認めました。そして、原発事故の被害に関して、飯舘村の菅野榮子さんは、自然に恵まれ、その厳しさとともに生きてきた生活が原発事故によって奪われてしまったことなどを証言しました(詳細はご報告:大間原発差止訴訟(函館地裁)第21回、22回口頭弁論期日)。

3・11後、証人尋問を経ての判決は初めてのものです。裁判所の判断に注目してください(訴訟の経緯、詳細は大間原発訴訟の会)。









by oomawotomeru | 2018-01-24 10:03


大間原発を止めるための情報交換


by oomawotomeru

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「小出裕章さんのおはなし」

2012年4月「原発に反対しながら研究をつづける小出裕章さんのおはなし」をクレヨンハウスから出版しました。2011年3月変わってしまった世界を生きる子どもたちへ、この本を読んでよりよい未来を生きて欲しいとの願いをこめて書きました。
「原発に反対しながら研究をつづける小出裕章さんのおはなし」著者:野村保子 監修:小出裕章

http://www.amazon.co.jp/%E5%8E%9F%E7%99%BA%E3%81%AB%E5%8F%8D%E5%AF%BE%E3%81%97%E3%81%AA%E3%81%8C%E3%82%89%E7%A0%94%E7%A9%B6%E3%82%92%E3%81%A4%E3%81%A5%E3%81%91%E3%82%8B%E5%B0%8F%E5%87%BA%E8%A3%95%E7%AB%A0%E3%81%95%E3%82%93%E3%81%AE%E3%81%8A%E3%81%AF%E3%81%AA%E3%81%97-%E9%87%8E%E6%9D%91%E4%BF%9D%E5%AD%90/dp/486101218X

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