電源開発が安全強化対策工事着手の延期を検討している大間原発=2017年10月、大間町

 電源開発(Jパワー)が、青森県大間町に建設中の大間原発について「今年後半」としていた安全強化対策工事の着手時期を延期する方向となったことが30日、複数の関係者への取材で分かった。延期する期間は、明らかになっていない。工事着手の前提となる原子力規制委員会の新規制基準適合性審査に時間を要しているため。これに伴い「2024年度ごろ」としていた運転開始の目標時期もずれ込むとみられる。社内での最終検討を経て、9月4日にも関係自治体に説明する見通しだ。